コーディネーターが語る、成婚ストーリー

三根のプロフィール紹介

真っ直ぐな思いをぶつけることで人気の男性を射止めたカオリ様(仮名)はコーディネーターの私にとっても、学ぶことの多い女性でした。

容姿端麗のカオリ様は男兄弟の中で育ってこられたせいか、元気が良くサバサバとした爽やかなご性格の女性です。
35歳というご年齢はクラブオーツーの会員女性の中では高齢になり、条件は少し厳しくなってしまうのですが、「長谷川さんから紹介される方はどなたでも会います」と約束してくれました。
でも、活動を始めた矢先に、健康診断でご病気が見つかってしまったのです。
遺伝的なご病気ではなかったものの、手術のために長く入院しなければならなくなってしまいました。
出鼻をくじかれるような出来事に普通なら心が折れてしまうところです。
ご活動はいったん白紙に戻したほうがいいかな、とも思ったのですが、「必ず戻ってくるから待っていてほしい」と彼女が強くおっしゃるので、お待ちすることにいたしました。

それから4か月ほど経った頃、彼女は無事に病気を治し、本当に戻って来られました。
最初の決意はくじけているかなと思ったら大間違いで、手術や入院の経験で達観してしまったのか、「ご紹介のお相手すべての人に感謝の気持ちで会いたい」と、以前よりもさらに人間性に深みが増したようでした。

その言葉通り、カオリ様は私がご紹介する男性すべての方にお会いになられました。
そして、何度目かのお見合いで出会ったのが、4年近く活動されている43歳のサトシ様(仮名)です。
サトシ様は東大出の優秀な方、条件も良く見た目も素敵で、会員様の中でもずば抜けて人気があります。
お申し込みはたくさんあるのですが、お申し込みが多いほど男性は迷ってしまうのでしょうね。
ご自分がどんな女性と結婚したいのかもわからなくなってしまわれていた頃のお見合いとなりました。

お見合い後、カオリ様はサトシ様のことをとても気に入られて、サトシ様のほうも明るく飾らないカオリ様を今まで会った女性とは違うタイプだと感じられたようで、お二人は連絡先交換をして交際に入られました。
ただ、こういった結婚相談所のシステム上、二人揃って‘交際休会’に入るまではご紹介は続いてしまいます。
サトシ様にも、カオリ様と交際しながらも他の女性からのお申し込みは入りますし、月々の定期的なご紹介も届きます。
それを断つためにはお二人で交際休会をして頂かなくてはなりません。
多くの女性からアプローチのあるサトシ様とのご交際に不安を感じたカオリ様からご相談を受けました。
私は、「一日も早いご成婚が目的の活動ですから、相手の出方を見たり駆け引きをしたりする事は一切不要です。自分がこうしたいと思う事をストレートに伝えるのが、一番誠意が伝わりますよ」とアドバイスいたしました。
彼女はサトシ様と早速お会いになって、「私とだけ交際してください!」とおっしゃったそうです。
こんな素直な、そして勇気ある女性は初めてだと彼は驚きつつも、彼女の思いを受け止めてくださいました。
お二人は本格的な交際をスタートし、4か月くらいの交際期間を経て、めでたくご成婚に至りました。

長い活動期間中にコーディネーターたちの間でもすっかり人気者になっていたサトシ様と、そのサトシ様を射止めたカオリ様という素敵なご成婚カップルの誕生に、お二人が成婚退会のご挨拶に来られたときにはスタッフ一同が涙、涙でした。

クラブオーツーではコーディネーター同士の連携というのも頻繁に行っています。
それぞれの担当コーディネーター同士でしっかりと確認し合えば、お二人が進展するタイミングを見計らうこともできますし、誤解や気持ちのすれ違いを食い止めることもできます。
今回もサトシ様の担当は別のコーディネーターでしたので、マッチングのときから二人で大作戦を組み、「カオリ様は今こうおっしゃっているけど、サトシ様のほうはどう?」といった具合に都度報告し合いながらサポートを続けておりました。

でも、今回は私たちのサポート以上にカオリ様の『人間力』が勝ったのではないかと思います。
実はサトシ様とカオリ様のお見合いを組むことができたときに、これまでのサトシ様の経緯を考えると、彼はまたお見合い後に断わってこられるかもしれないと思っていました。
予想に反してサトシ様が交際に進みたいとおっしゃって下さいましたので、これは絶対に順調に交際を進めなくてはならないと思い、「病気をしたことは今の段階ではまだ彼に話さないほうがいいかもしれない」とカオリ様に助言いたしました。
でも、正直で真っ直ぐなご性格のカオリ様は、すぐにサトシ様に話したそうです。
彼はまったく動じなかったそうで、私はもっとお二人のことを信じてあげるべきでした。

最後にお会いしたときに、彼女は「私が結婚できると思わなかった」とおっしゃいました。
「年も年だし、病気もしちゃったし、私が結婚できたのは長谷川さんのおかげ」と言ってくれたことは本当に嬉しかったですね。
でも、決して私のおかげなどではなく、素直で飾らない彼女の魅力が彼に伝わったのだと思います。

多くの会員様が「自分が望む人には断られて、望まないような人には申し込まれる」とおっしゃいます。
でも、それはご自分の作り上げたイメージや先入観で判断していることも多いと思います。
クラブオーツーでご成婚されるカップルをこれまで数多く見ておりますが、理想通りの人と結婚される方はほとんどいらっしゃいません。
最初に挙げられた条件に合った方をご紹介しても、最終的に選ばれるのはまったく違うタイプの方が多いことを考えますと、イメージや理想というものがいかにあやふやなものかということを感じされられます。
ちょうど良いお相手が現れたからご成婚に至るのではなく、自分の見方を変えることご縁を引き寄せるのだと思います。
「固定観念や先入観を持たずに、まずはどんな方とでも会ってみて下さい」というアドバイスを素直に実行して下さったカオリ様だからこそ、良縁を呼び寄せたのだと思います。

自分の恋愛について家族に相談するという人は少ないですよね。
特に男性はほとんどの方が恋愛相談はしないようですし、友人と恋愛話で盛り上がるのが好きな女性も、自分の婚活事情についてまでは話さない人が多いようです。
そう考えると、恋愛相談が思う存分できるコーディネーターの存在ってとても大きいと思うんですよね。
ですから、会員様にはどんな小さなことでも話していただきたいなと思います。

コーディ―ネーターは皆それぞれこのお仕事への思いは違うと思いますが、私は日頃から、この道のプロフェッショナルのような気持ちで会員様に接しないように心がけています。
会員様と一緒に会員様の心の機微に沿っていく、そういった部分に関しては、いくら経験を積んでもプロにはなれないのだと思います。
先生のようにお話しすることはできませんが、一緒に悩んで一緒に考えていくことはできます。
活動中に沸き起こる様々な思いをぶつけるサンドバッグのような存在でもいいですから、コーディネーターをもっと利用してほしいと思っております。

そして何より、会員様以上にコーディネーターの私が諦めないということを大切に考えております。
100回以上お見合いを重ねている会員様もいらっしゃいますが、とある男性会員様は104回目に運命のお相手と出会われました。
私たちが先に諦めの気持ちを少しでも持ってしまったら、会員様もそれ以上頑張ることができなくなります。
事実、諦めなかったことでいくつもの思いがけないカップルが誕生しているわけですから。
最初のお見合いで生涯の伴侶に出会う方もいれば、100回目のお見合いで出会う方もいる・・・。
いつその時が来るかはわからないけれど、必ずその時はくる、と信じて続ける事だと思います。

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